最初は、国威発揚を建前に、
資本主義化された金儲けの為の装置を
東京に置いて、巻き込まれたり蹂躙されるのは
たまったもんじゃなく、時代遅れな印象もあった。
けど、視点を変えれば
これはチャンスになるということに気づく。
今、世界で日本のプレゼンス(存在感)は下がってきている。
そして、日本全体も引きこもりがちになってきている。(内向き)
それが負のスパイラルを生み出しそうになっていると思う。
ただ、よく考える必要があるのは、
日本は、他の国々との関係で成り立っているということ。
これは地政学的な宿命。
例えば、海を封鎖され輸出入ができなくなるだけで
壊滅的な打撃を受けるのは明らか。
だから、このチャンスを活かして日本の価値を再発信して
プレゼンスを上げる必要がある。
日本人の持つ、古来からの自然との共生精神や
職人気質由来の、確かな最先端のテクノロジー。
そして、モノの豊かさ中心の価値観を乗り越えてきた経験。
これらがあるから、日本の高度経済成長時と同じように
物質的な豊かさを求める国々に対して模範を示し
同時に、地球の未来のヴィジョンを先んじて世界に投げかけるといった、
日本だから出来る価値創りが、この東京オリンピック創りを巧く使う
ことで出来るのではないかと思う。
確かに、今の都の伝え方じゃ
まったく、その感じはしないのが問題。
でも、アクセスしづらいところにあるコンセプトは共感できる。
そういう意味なら、やる意味があるなと。
ベタ打ちテキストが無いので、コピペはできなかったのだけれど
勝手に要約しつつ以下に引用しました。(関係者の方に申し訳ない)
※元は、コンセプトブックという体裁をとっています。
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http://www.tokyo2016.or.jp/jp/messagebook/#1
なぜ、いま東京でオリンピック?
東京だから、日本だからできるオリンピックが、地球の未来に必要。
2016年の東京オリンピックは、地球の未来へのプレゼントであり、
東京と日本の未来を自分たちでデザインする、絶好のチャンスなのです。
では、そんな東京オリンピックは、どんなオリンピックなのか?
1)緑のオリンピック
お金をかけて過剰な施設建設や豪華なだけのイベントをやる時代ではない。
東京を緑と水の街に生まれ変われさせる、投資をする。
シンプル・オリンピックの新しいモデルを示せれば、
それは世界への貴重なプレゼントとなる。
東京は逃げずに、しっかり「都心」でやる。
オリンピック施設は大抵、どの都市でも郊外にある。
都心で開催されるのは、珍しい。
※しかも東京8キロ圏内でコンパクトに開催。
※競技施設の7割は既存施設のリユースで出来る。
新設しても、自然共生的なデザインにする。
環境に敏感なアスリート達のパフォーマンスを引き出せるよう
都心を緑と水にあふれた「緑の回廊」にする。
※実際に、5年10年で、緑を再生させるのは可能。
緑の回廊が出来たら、オリンピック開催後も
この国にとっても星にとっても大きな財産として残る。
※21世紀都市の先進的な環境対策モデルになる。
自然と人の営みを融合する精神は、
日本人が古来よりもっていたもの。
2)”人間”のオリンピック
オリンピックは、人間のからだの多様な可能性をみせてくれる
いわば「人間の発見」のイベント。
オリンピック精神の原典に立ち返り、
人間中心のヒューマンなオリンピックとしてデザインする。
毎日の暮らしのすぐそばで”触れる”オリンピック
都市開催だから、暮らしの身近になる”等身大”のものとなる。
郊外で行われていた今までは、市民から遠いものになりがちだった。
人間的なふれあいに満ちたオリンピック。
さまざまな、年齢層の人々が参加する東京マラソンは好例。
みんなが主役になりうる成熟社会のスポーツの象徴。
走る人、それを支える医療スタッフやボランティア
多様な人々が手作りで参加型のスポーツイベントを
育ててきた東京だからできるオリンピック。
会場8キロ圏内は、移動負荷の少ない
「歩行者中心」の街を実現。
それは、日本の将来を見据えたバリアフリー都市への投資にもなる。
時代とともに、スポーツの持つ意味が変わってくる。
「より速く」「より強い」肉体の追求といった
20世紀型産業社会のそれとは異なり、
年齢や条件に応じた、多様な目的、やわらかい健康感が必要。
青少年中心のスポーツ観を超えた、スポーツの可能性を広げる。
パラリンピックが併せてあることで、その意味が強まる。
予防医学としてのスポーツの大切さが高まるこれからを見据えて。
長寿先進国の日本人がもつ「生きることへの礼儀」
自然や他者、生きとし生けるものを大切にする心、
それが米粒一つでも食物を大切にする心や、
美しいしつらいや立居振舞に表われている。
日本の持つ文化力を見直す機会になる。
3)地球を結ぶオリンピック
「国威発揚」「国家間競争」のためのオリンピックを超えて
地球人類の祝福の祭典としての本来の姿を実現する。
「東京を通して、地球が見える」という感じに
オリンピックを通じて、各国のアスリートの背後にいる人々や
文化の背景までが実感できるような、「地球の窓」を実現し、
人間同士の信頼が深められるような場にする。
※地球の現実を映し出すメディアにすることで、
各国・地域が抱える問題意識が発露する場にもなる。
つくるオリンピックから結ぶオリンピックへ。
人と自然、スポーツと社会、過去と未来、陸と水、世界を結ぶ
そして、その繋がりや一体感を感じられる仕組みを創る。
「東京はオリンピックを通じて、世界を結ぶ」
そのために世界の英知を結集して東京をデザインする。
世界の多様な健康・スポーツ文化の英知を集め、
再編集し、「地球の健康文化のショーケース」となる。
4)2016年のオリンピック招致は大きな責任を伴う
2016年は、日本が、地球が、人間そのものが
多くの問題に正面から向き合い、答えを出さないとならない時代。
※地球環境問題とともに、人間自身のあり方も問われる
オリンピックは、その回答を示し、実践する機会になる。
自然と人間の絆を取り戻し、
人間への信頼感と、国境を越えた人のつながりを回復する
そんな「生命の祝祭」を世界最大の都市、東京で開催することには
とても大きな意味があるはずです。
今こそ東京でオリンピック!